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セイなるカンゲキロク

~舞台・芝居などの観劇記録です。OSKや劇団四季が中心かな?~ 
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【6月8日 大幅に加筆&ちょこちょこ訂正加筆。恐らく完成版】



春のおどりの1部の観劇記録です。



そういえば、初日観劇の時に、入場して10秒で
1階受付で元劇団員さんの貴城優希さんをお見かけして、
テンション上がった。
(『ダンシング!New OSK』(だったよね?)での
 ロケットボーイが今でも大好きすぎてしょうがない)

そして、客席とロビーでは、蒼音さん等の元劇団員さんとも
遭遇。

いや、恐れ多くて誰にもお声を掛けることはできなかったけどね。

未だに見目麗しい皆さんを、この目で間近に拝むことができて、
絶対に今日は良い日になると確信したものだ。





あと、土曜にOSKのHPにて知った情報 ↓



    




知 ら な か っ た よ 。

10時45分って、友だちとの待ち合わせ時間やったし、
更に言うと私ちょっと遅れてしまったし・・・


己の情報取得能力の無さよ。





レビュー春のおどり
(トップスター高世麻央 お披露目)

<第一部>
道頓堀開削400年「浪花今昔門出賑」 
構成・演出・振付:山村友五郎





以下、毎度のことながら、恐らく辛口(笑)




正直、今回の春のおどり、
私は2部があれば十分満足という状態に・・・

とか1回観劇した後は思っていたんだけど、
なかなか見どころもあるので、
最終的にはとても楽しめたような気がする。

日舞的な意味でも、ネタ的な意味でも。

でも、それがOSKの醍醐味だよねって、嬉しかった。



1部はテンポがやや悪いか。

せっかくの見事なオープニングなのに、
その後の構成が勢いを止めてしまうような作り方で、
見どころも途中の場面もぼやけてしまうという印象。


『道頓堀開削400周年』というのは非常にめでたいし、
その歴史はなかなか興味深いところである。

道頓堀をテーマにしたショーというのは、
なかなか想像を掻き立てられる。




ただ、

素敵な高世さんのお披露目公演で、
せっかくの和物レビューの最中に、

安井道頓さんによる、道頓堀の講演会は
もう少し短めでもいいと思うんだ。


緋波道頓さんの流れるような話を聴いていると、
一瞬、意識が遠のいて
「あれ?私いつの間に、大阪の歴史講演会に来ていたんだろ?」
という気分にさせられるから。

久しぶりに、公演中にボーっとしてしまった。


ねえ、これ、ショーだよね?


歌や舞いに乗せて、歴史を伝えるとか、
何とかできなかったんスか?

いや、だからと言って、歴史をラップにしても、
それはそれで
「あれ?壮大なデジャビュ?
 いつぞやの春のおどり?」
とかなると思うけどね(笑)





・第1景 オープニング


華やかで、明るくて、とても印象の良いオープニング。
曲も良く、とても素敵な場面である。

まぁ、最後の娘役さんが花道を通ってはけるところが
少々長い気もするが、可愛いし、許容範囲。
(2階席以上の観客からすると、花道見えにくいから厳しいかも)

客席に愛想を振りまいて退場しているのが、良いね。

ことりちゃんと折原さんは優雅に練り歩く感じで、
くるみちゃんや白藤さんが優しく見つめてくれ、
油断しているとりらちゃんに熱く見つめられていた。




・第2景 浪花道頓堀 講演会


緋波さんも、特別専科なんやなぁとしみじみ感じる場面。

そして、緋波道頓さんの落ち着いた声色から奏でられる
小難しい話により、心と身体の安らぎを得ることのできる時間。

嗚呼、熟練演者の素晴らしき技哉・・・(遠い目)


とりあえず、道頓先生ー。 
話が長いと思いまーす。



あと、後の場面でもある言い回しやけど、
「この後は、男役の凛々しい殺陣をどうぞご覧下さい」
みたいな場面紹介って、レビューでは
物凄い違和感を感じてしまうのだが。


ちなみに、観劇2、3回目では、そこまで長いと思わなかった。
テンポ良く話すようになったのかな。

あと、相変わらず客いじりの巧さが光る。
千秋楽日の昼の部でも、上手いことお客さんとやり取りしていたな。

回数重ねる度に、緋波さんの話が馴染んできて、
これはこれでまぁいいのかなと思えてしまう不思議よ。





・第3景 THE 殺陣


なあ。

なあ。



なあ。



何でなん?


正統派な殺陣の場面を作ったんやなぁと思って、
男役さんたちの袴姿に見惚れつつ、しばらく観ていて
変化に乏しく、やや大人しすぎる雰囲気やなぁと感じていたんやけど。




何で、トップ3人の男役さん、


せっかくの凛々しい袴を急に脱いで、

早着替えで洋服になるん?




でさ、100歩譲ったとして、役名が「白S」の高世さんは、
白い長袖Yシャツとズボンのスタイリッシュな若者って感じで、
まぁ「白S」やな、って、分かるよ?





何で後ろに控える「白」役の桐生さんと真麻さんが


「赤い」マイケル・ジャ●ソンなん?


cause this is thriller~~♪  


スリラーなん?

 

ムーンウォークしちゃう?

「パゥッ!!」とか盛大に盛り上がっちゃうん?


 



男役さん皆かっこいい刀捌きとか刀グルグルとかしていたのに、
上半身が赤い革ジャケットみたいな衣装のおかげで、
頭の中がマイケルでいっぱいになってしまったわ。



ちなみに、友人は
「戦隊物か仮面ライダーで見たことのある服」
との認識でした。



 


なるほど。

ていうか、仮面ライダーアクセルって、知らないけどね。


それにしても、この衣装替えにはどういう反応したらいいのか、
正直分からなかった。

中折れハットを見て
「…ハッ!!無意識の内に、思わず洋風な帽子を被ろうとしちまったぜ!!」
な演技と、
「やっぱり動きやすい洋服最高。着物いらねー」
と改心してしまい、着物脱いじゃう展開と、
マイケルな衣装には笑えたんだけど、
みんな真剣すぎるんだよね。



私「…ごめんなさい。
  こういう時、どんな顔をすればいいか、分からないの」


??「笑えばいいと思うよ」


私「・・・(それは絶対違うと思う)・・・。(愛想笑い)」

(アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第六話より)





・第4景 川祭り

どうでもいいけど、川祭りを変換したら『革祭り』になって、
笑った。
それは先程のマイケル革ジャケット祭りのことやで。


獅子舞を高世さん、桐生さんが単独でしていたように感じていたのだが、
パンフレットにすばる君、りつき君の名前があった。
2人組でやっていたのか!
後ろの気配が全く感じられなかったぞ!!

間違い!!
すばる君とりつき君は、舞台背景の窓のような部分で、
可愛く別の獅子舞を演じられていた。
完全に、初日の前方座席からは、見えていなかった・・・!!


曲は和の笛の音が心地よくて、結構好き。
祭囃子という雰囲気。


始めは和傘を使って、娘役さんたちの踊り。

私がOSKを知った初年度の武生公演等でも、
同じような和傘を使う娘役さんの場面があり、
大好きな内容だったなぁと感慨深かった。

ここは、花道を有効活用して、娘役さんたちが愛想振りまいていた。
「そ~れっ!」の掛け声が定期的なようで時々変則的でもあったから、
合わせるの意外と難しかったのではないだろうか。
みんな、笑顔も掛け声も可愛かったなぁ。

土日の座席位置関係的には、
くるみちゃんを近くで拝むことができたのだが、
やっぱりくるみちゃんの元気いっぱいキラキラ笑顔は素敵やわ。


たすきを使っての振りが、私は好物だった。
男役さん集団が、たすきを粋に振り回すのもかっこ良かったし、
たすきを男役娘役がカップルになって交差させたり、
お互いの肩に掛け合ったりするところが、
いちゃいちゃラヴラヴすぎて、
もぅお腹いっぱいですありがとうございます。

あ、勿論、特にラヴラヴだったのは、
桐生・折原コンビな。

あなたたち、イチャイチャしすぎぃぃぃいーー!!

ちなみに、楽日昼の部では、
ことりちゃんが高世さんの肩にたすきを掛けようとしたら
頭のてっぺんに掛かってしまい、
そこから鼻の下に括ったら泥棒スタイル完成~★
ってなるところだった。惜しい!!
勿論、微笑みながら肩に掛け直していたけど。
そこで、ウフフって初々しい照れ笑いを見せる
高世・ことりカップルも、流石である。

あれ。
高世さんとことりちゃんだと「カップル」って呼び方になるのに
桐生さんと折原さんだと「コンビ」になってしまうって、
我ながら どういうことよ。

あと、書き出してみると結構好きな場面なのに、
初日では記憶が曖昧やったのも、どういうことよ。

途中、たすきを頭に巻いて、真麻さん筆頭に男役衆が踊るところも、
キリっと引き締まって良かった。
ああ、勿論途中で下手側に出てくる折原さん筆頭の娘役衆も
切れ味鋭く華やかで良い。
折原さんの気迫に押し負けたのか
娘役出てから男役衆の勢いが弱ったように見えたのも、
面白かった。


確か、ここで客席降りがあったかな。
みんな良い笑顔で、癒されたわ。





・第5景 浪花道頓堀


緋波道頓さんによる、道頓堀講演会パート2。

うん、まだパート1よりは短めでマシだったかな。
でも、ここから
「今ではめったに観ることのできない、レアな踊り!」
という感じで盛り上げられて、からの

へらへら踊りですわ。




・第6景 南地大和屋 へらへら踊り


この場面、
初日は苦行やった。


真面目に質問したいんだけど、
この場面笑えばいいの?
真剣に見つめていればいいの?
という感じで・・・。


放心状態で、いや、悟りの境地で、その芸の奥深さを堪能するのが
ベストなのだろう。・・・多分。


それにしても、
何が悲しくて、美しい娘役さんたちの歪んだひょっとこっぽい顔や
着物たくしあげての面白ステップを見ないといけないんだ。


娘役さんたちのへらへらステップは、私の脳内では








  へらへ~~ら~~~




のアスキーアートに即行で変換されてしまったんだけど、
どうしてくれようか。












  へらへ~~~ら~~ へへらへら~~~


最後の連なっての花道退場を思い出したら
こんな感じで増殖しちゃったんだけど、
ど う し て く れ よ う か 。(白目)




しかし、土日の公演では、歪んだ表情がマイルドになっていたのか、
普通に観れた。
動きも磨きがかかり、揃っており、見応えあった。

やっぱり、初日前方の席では、刺激が強すぎたのかな?

日曜昼の部で、全員揃って脚が上がる三点倒立が見れて、
自分の中で良い締めとなって、良かった。


そして、改めて思う。

黒い着物のことり姐さん、
色気が半端ない。


口紅塗る動作(?)にも、それぞれの個性が出ているが、
ことり姐さん色っぺ~~~~~。

個人的には白藤さんとくるみちゃんの所作は、流石だなと思う。
あと、体型的なことで特に着物が似合っているのは、
若手ではりらちゃんかなぁ。
りらちゃんは、顔の歪ませ方も激しくて面白かった(笑)





第7景 蝶


音楽が幻想的で、ロマンチックで良い。

日舞の内容も、男と女の出逢いと深まる愛、過酷な別れの運命、
そして蝶に生まれ変わり自由に愛し合う2匹・・・
(私の妄想だとこのようなストーリーになりました)
と、舞いと音楽、出演者たちの表現力により物語が伝わってきて
和物の悲恋物語として、魅力的な切ない内容であった。

高世さんと恋羽さん、悲恋物語にぴったりやなぁ。
今回は2部でも、結局離れ離れの悲しいカップルになっているけど、
このお二方が組んだら、幸薄感が増すのか?
演出家をバッドエンドストーリーに導くフェロモンでも、
撒き散らしているのか?
蝶の鱗粉のようにってか?(笑)
 
( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` )
審議中】

できれば、せっかくなんだから道頓堀の橋を
この場面でも出したままにしておいて、
道頓堀の上で出会い、恋の喜びを謳歌し、
広い空間で舞台の盆を回しながら、舞い踊って欲しかったなぁ。

2011年春のおどり『さくら桜サクラ』葉桜の景みたいに、
もう少し妖精役を多くして、舞台を広く華やかにしたら
より物語が映えたのではないかなと。



それにしても、あの黄色い衣装の娘役さんたち、
なたねの精やったのか!!
高世さんと恋羽さんが左右に分かれて、舞い踊って
蝶の羽を表現していると思っていたから
てっきり、蝶の黄色い胴体部分と
鱗粉を表現しているのかと思ってしまったわ。
我ながら、想像力の乏しさにがっかりだよ!!




第8景 エピローグ

道頓堀メドレーな最後の場面。
以下、多分合ってると思うんだけど・・・
間違っていたら、ごめんなさい。


大阪ラプソディ

れいちゃん⇒りらちゃん⇒折原さんとバトンタッチで歌い繋いでいく。

れいちゃんの涼しげな歌声も、なかなかいいな~。
りらちゃんのコロコロと可愛い声もたまらん~。
やっぱり、凛とした涼しげな色気と可愛さ備えた
折原さん最強。


と、心境が著しく変化していく、忙しい場面である。
いろんな劇団員さん観ていたら、
歌がいつの間にかバトンタッチしていたとか、
毎度のことやから。


・浪花小唄 神楽坂浮子ver.   葭町二三吉ver.

ことりちゃんのソロ。
「テナモンヤ ないかないか 道頓堀よ~♪」のフレーズが、
何だかツボヒット。

曲の言葉と音、音楽的な魅力だけではない。
ことりちゃんの「テナモンヤ」のちょっとした力みと、
「な~いかな~いか・・・」の響く高音部を味わえる旨みが
ここに存在しているのだ。
つまり、力むところに、ことりちゃんの本性である、
男を魅了しつつも、ピンヒールで思いっきり踏みつけてやるような

力強さが表れている感じでsブフォ,;'.・(゚ε´(O三(Д゚)o


OSAKA RAINY BLUE~蛸焼き橋~ 

(・ω(:;)
ここは、桐生さんの切ないソロパートですね。


 「ウチ、3時間も待って たんやで 道頓堀川 蛸焼き橋で
 噴水見つめて 待ってたんやで ウチのこと嫌いになったんかいな 
 そやったら それでええけど そやったら しょうがないけど 
 哀しかったんやで 涙出てきたんやで
 Wo…Wo…Wo…」




・・・。


・・・・・。


・・・・・・・・。



この歌詞、女性目線なんやけど、

絶対、折原さんに約束すっぽかされて
落ち込みまくりの
桐生さん視点よね。


すっごく切実な気持ちが伝わってくるわ~~。

しかも、振られたんじゃなく、桐生さんがウキウキしすぎて
日時間違えて、1日前に待ち合わせ場所来ちゃって、
単なる勘違いしているのね。

そして、約束当日に 5 分 待っても来ない桐生さんに
折原さんから鬼のように電話が掛かってくる
というオチ付きでしょ?
私には手に取るように、分かるぞ。


とりあえず、うちの母上が桐生さんの歌唱力が上がっているのに
感動していました。



・道頓堀行進曲 南地みつ春ver.   内海一郎ver.

みんなの歌声が、道頓堀開削400年と高世さんトップ就任を祝うように、
優しく温かかった。


終盤、花道奥から道頓堀橋上の高世さんまで、連なる劇団員さんたち。
そんな劇団員さんたちの、押し寄せる波のような手の動きが
高世さんまで流れていく様は、美しかった。

OSKや新しいトップスターへのみんなの熱い思いが、
高世さんに伝わり、それを受け取った高世さんが更に光り輝くようだ。

みんなからパワーを貰っているかのようだが、
それと同時に、高世さんが劇団員みんなを、
OSKの舞台自体を照らしているようにも感じられるこの場面。

観ていると、祝福の気持ちで満たされていく。



太陽のように熱く、時に月のように優しく、
みんなを照らし導くトップスターの誕生である。



天晴れ、新生OSK!!

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