かなり風邪が悪化していたので、咳や鼻水ズルズルがしんどいのではないかと
心配したのだが、開演と同時に両方ピタっと止まった。
すげえ。 ラ・フルールパワーだ。
もっと、オラに力を分けてくれーーー。
今回は、NewOSK初の娘役だけの公演。
OSKの娘役さんたちが大好きなので、とても楽しみにしていました。
会場入りして、ワクワクしながらプログラムを見たわけですが・・・・・
とっても気になる記述が。
S6のファイナルステージに注目。
「おいしい水」。
素晴らしい存在感です。
一瞬、スポンサーの広告が混じっているのかと思ったけど。
六甲のおいしい水?
どうやら、フィナーレナンバーに「おいしい水」があるようです。
・・・・・・どんな曲か全然わかりませんが。
あと、S2の『曼需紗華』も気になりました。
何て読んだらいいのかわからなくて。
(まんじゅしゃか?)
いやー、この辺りに自分の教養力のなさが実感できて、
思いがけず切なく悲しい開演前になってしまいましたね。(遠い目)
では、1場面ずつ振り返っていきます。
●S1 プロローグ
かわいらしい衣装を着て、ふわふわ華やかに5人全員で踊る。
素敵なプロローグやなぁ・・・とほのぼのと観ていると、
「どっしゃああああん!!」
いきなり爆音が響き、照明が点滅した。
落雷ということらしいが、かなりビビった。 (TдT)ビクビク
プロローグで突然の落雷って、唐突すぎて嫌。
リーダー朝香さんの話によると、周りの皆さんは花の精だったらしい。
そして、朝香さん曰く、
「今の雷で花の精たちは離散してしまいました。」
て、
なんじゃそりゃあああああ。
何がどうなってそうなったの!?
周りの人たち、花の精だったのね。
しかし、状況が全然わからんぞ。
そして、不安そうな悲しそうな様子を見せる朝香さんだったけど、
いきなり明るい曲に変わって、朝香さん楽しそうに歌い踊る。
切り替え早すぎない?
離散しちゃった花の精たちのことは頭にないらしく、「ラ・フル~ル~♪」と
明るく楽しく歌う。
「まぁ、離散しちゃったものはしょうがないし。何とか楽しくやっていくでしょ。
こっちはこっちで楽しんじゃえ★」
ということか。
たくましいなぁ。朝香姫。
その後、離散しちゃった花の精たちが再び集まり、みんなで踊って歌って、
明るく楽しく激しいプロローグが終わる。
・・・・・一体、何が何だか。
幕が閉じた後、若松さんとこころちゃんが幕前に出てきて、
挨拶とプロローグの解説を行なう。
何でも、プロローグの場面は、ギリシャ神話を基に作ったものらしく、
ゼウスが天上界に落とした雷によって、花の精たちが地上へ降ろされたという話らしい。
なるほど~~~、よくわかりました!
ありがとう。平松さんとこころちゃん♪
でも、
踊った後に解説が必要なダンスショーなんて、
観たことがないですケド★
いくら娘役だけのショーに初挑戦!!限界にチャレンジ!!とは言っても、
それはちょっと斬新すぎるかと。
このまま毎回解説つきで全編が続いたらどうしようかと思っちゃいましたよ。
まぁ、それはなかったワケですが。
このプロローグの離散した花たちっていうのが、今回のいろんな場面に出てくる
花たちという伏線なのでしょうか?
●S2 曼需紗華
場面は昔の中国。
慣れない土地に勤めに来たことり女官(?)が、マンジュシャゲの花を見て、
故郷と大切な人のことを想い歌う。
という感じのストーリー。多分。
・・・・・・・・ああああああああ。
「曼需紗華」って、まんじゅしゃげだ。
マンジュシャゲ。
ヒガンバナのことだったんだ。
なんだ~~、すっきり~~~♪
でも、いろんなサイトには漢字で「曼珠沙華」って書いてあるんだけど。
気のせいだよね、キノセイ。
それにしても、話はただ寂しさの中で故郷と大切な人たちを想って・・・、
ただそれだけ。
起承転結で例えるなら、「起」しかやっていないような雰囲気なんですけど・・・。
ということで、正直スッキリしない。
というか、せっかくの「ダンスショー」なのだから、
中途半端なストーリー作るくらいだったら、あっさりとした設定だけを作って
踊って歌ってさせてしまった方がいいと思う。
題材もなぁ・・・・。花を使いたかった気持ちはわかるけど、微妙かなー。
でも、春咲さんの素敵な女帝っぷり&煌びやかな衣装には楽しませてもらったし、
ことりさんの芝居を味わうことができたのは嬉しかった。
ちなみに、マンジュシャゲの花言葉は「悲しき思い出」らしいですね。
●S3 マリオネット
まず、この題名に異議アリなのだが、
そもそもマリオネットというのは糸で操るような操り人形のことを言うのであって、
バービーちゃんやら和人形やらアンティーク人形のことは言わないと思う。
内容だが、
上にも書いたようなバービーちゃんや和人形、アンティーク人形たちが
年末の大掃除が終わっても、ずっと物置の中に閉じ込められ悲しむ。
だが、せっかく一緒に物置にいるのだから、仲良く楽しくやろうということで、
前向きに楽しむ。
しかし、結局は骨董屋さんが和人形たちを引き取って行ってしまうというストーリー。
要は、人形たちの井戸端会議風ドタバタ劇だった。
・・・・・アレ。
デジャビュ?
なんだか、最近コレと同じようなものを観たことがあるような・・・・。
星組の『さくら』でも、人形たちのドタバタ劇を観た覚えがあるんだけど・・・・。
確か、『さくら』でも、フランス人形とか和物の人形たちがドタバタとやっていt(強制終了)
少年役者のこころちゃんが、素晴らしい少年アンティークドールっぷりを魅せてくれる。
また、バービーちゃんのキャラもいい。
まさか、関西弁をしゃべるとは思わなかった。
というか、完全に
ノリが関西のおばちゃん予備軍。
あんた、どこ出身ですか?
●S4 妖花
女兵士春咲さんが、ジャングルの中で妖しい花たちに誘惑される。
て、コレどこかで見たことあるYO的なお約束シチュエーションやけど、やっぱりイイ。
何がイイって、まず春咲さんの誘惑受け。
柔軟でしなやかに動く体だからこそ、されるがままに誘惑に堕ちていく様子が
際立っている。
苦悩に歪む表情も最高。
そして、更にイイのが、平松妖花のアダルトな雰囲気。
この人は、大人な妖しいムードを出すのが上手い。
熟した甘さを感じさせるけれども、若い女性のパワーもある。
自然に艶っぽさを醸し出すことのできる、貴重な人材だ。
ここの場面以外にもあったと思うのだが、ブラックライトで
妖花のオレンジ色と黄緑色衣装を光らせるという技術を使っていた。
妖しい雰囲気が更に出ていて、効果的だったではないかと思う。
●S5 寒椿
日本の昔の話。
長い間、出稼ぎへ行ってしまっている旦那様のことを想い、
会いたくて会いたくて待ちきれなくなってしまった朝香の奥さんが、
吹雪いている山の中を歩いていってしまい、途中で息絶えてしまうという話。
・・・・・正直なところ、
待 て よ
と突っ込んでしまったワケですが。
確かに8ヶ月も会っていないという寂しさは分かる。
何かあったのかもしれないと思う気持ちも分かる。
けど、
冬の山を舐めたらあかんぜよ。
しかも、全然防寒してない無防備な姿で突入しよって・・・・・・。
せめて、家で厚着をして、非常食をしこたま用意して、雨合羽用意して、
防寒着、フリースジャケット、携帯コンロ、無線機、
ツェルトザック(軽量テント)、ヘッドランプなどの非常装備を備えてから、
「会いたいんよぉ!!」
と山へ向かってほしかったものです。
(時代的に無理)
いや、でも、それだけ冬の登山は無茶なんですって。
まぁ、そんなくだらないツッコミは置いといて。
ここはもう、朝香さんの演技力に脱帽。
まだ新婚ホヤホヤっぽい若奥様を、可憐に、しかし力強く演じる。
けなげな朝香さんの様子と、朦朧とした意識の中で聞こえてくる
優しい旦那さんの声(どうやら貴城さんらしい)がマッチして、
切ないシーンに仕上がっている。
旦那さんの声を聞いて、嬉しそうな朝香さんの表情が何とも泣かせてくれる。
倒れてしまった朝香さんの側で咲く、真っ白な寒椿が切ない。
●S6 FINAL STAGE
・・・・で、
待ってましたのファイナルステージ。
まずは『おいしい水』です。
結局「おいしい水」っていうのは何だったのかという件ですが。
・・・・・残念ながら、「六甲のおいしい水~~♪」というCMソングは流れなかった。
コメディ的なCM曲でフィナーレナンバーの最初の掴みをがっちり捉えるのかと思いきや、
見事に予想に反して、お洒落でムーディーな曲が流れた。
使われていた『おいしい水』という曲、一体原曲は何なのかという疑問ですが、
・・・・・・・。
ひょっとして、
前川清の『おいしい水』か!!?
そうかぁ~~、OSKは日本の演歌も大事にしてくr(殴)
・・・・普通に考えたら
アストラッド・ジルベルトの『おいしい水』か?
いえ、恐らくはアナ・カランの『おいしい水』(
Ana Caram『Agua de Beber』)でしょう。
(ちなみに、上のリンク先で視聴できます)
ここの場面は娘役さんたちがみんなハットを被って、
パンツスタイルに上着をビシっと着ていて、かなりかっこよかったです。
踊りもかっこ良くて、一つひとつの動作にキレがあって。
歌は2人ずつのパートに分かれて、メインの歌詞とスキャットをハモっていたけど、
これがまたお洒落で良かった。
曲も踊りも、かっこ良い娘役さんたちにぴったりで、まさに「おいしい」場面だった。
ネタ的には、おいしくなかったけど。
さて、終盤はこれも含めて
「ハヴィング・イット・オール」
「トラスト・イン・ミー」
「
スウィングしなけりゃ意味ないね~シング・シング・シング」
「
トゥリウンファル」
などのラインナップで、
OSK娘役のキレのあるダンスでの
シックでかっこいい雰囲気メドレー。こういう雰囲気は大好き。
選曲もなかなかセンスがある。ツボヒットな曲が多かった。
しかし、シックな雰囲気を一気に畳みかけすぎた感も否めない。
今までの場面がそれぞれ全く異なる色で責められただけに、
もうちょっと、それぞれの曲調や雰囲気に変化があった方が良かったように思った。
むしろ、こういうアダルトなものをちょっとストーリーチックに作ったら
面白いんじゃないかと思うんだけど。
でも、この人数だったら入れ替えや衣装の問題もあるから、
いろんな変化をつけにくいか。
個人的には、「トラスト・イン・ミー」が好き。
ことりさんのクラブの女王的なアダルトな雰囲気が妙にツボだった。
曲も大好きだし、バックで踊る平松さんもアダルトだし。
この組み合わせはイイ。
「トゥリウンファル」は「リベラタンゴ」みたいだけど、すごく良い。
この曲の入っている小松亮太さんの『Tango with Me』のアルバムを
借りたくなった。
あと、「スウィングしなけりゃ意味ないね」から「トゥリウンファル」(?)への
白いコート脱ぎが色っぽかった。
イイよね。
コートを脱いだら色っぽいドレスっていうシチュエーションは。
(オヤジ的発言)
朝香さんがすんごく色っぽく甘く囁くように歌うシーンがあったと思うんだけど、
どのナンバーだったかど忘れした。
これを聞いて、改めて朝香さんは芝居心があって
万能タイプなんだと感じさせられる。
全体的に言うと、場面が細切れになっていて、
更にそれぞれが全く繋がっていないショートストーリーものだから、
ストーリーが中途半端なものになっている場面もある。
(というか、今回の演目は『ダンスショー』なのか?
むしろ、S6を除くと「ショートストーリーショー」という感じだけど。)
けれども、娘役さん5人だけのショーなのに、予想以上に楽しませてもらった。
個人的には、娘役さんだけでも楽しめると思った。
・・・まぁ、男役さんがいたら更に楽しめることに変わりはないが。
私としては、
娘役の限界というよりも、世界館の限界を感じてしまって、悲しかった。
もっと背景などの舞台美術的なものは何とかならないものか・・・。
座席のこともなんだけど・・・。
ちなみに、今回は絶対に階段上の席の方が楽しめただろう。
私は前から4列目真ん中に座っていたんだけど、客席降りて階段前で踊ることが多くて、
首180度回さないといけなかったから、しんどかった。
というか、半分くらい見るの放棄しちゃったよ。
だって、何回も後ろの人と目が合って気まずかったんだもの(汗)
しょうがないから、脳内想像モードON。想像力フル回転。
あと、倒れた朝香さんや女兵士春咲さんのことが前の人の頭に隠れて
全く見えなかった。
もちろん、脳内想像フル回転。
今度から、世界館のチケット取るときは、注意しなくては。
はぁー。
観劇記録を書き上げたのはいいけど、観劇している時は元気だったのに、
今は風邪でしんどい。
OSK娘役のみんな・・・、
もっと、、もっとオラに力を分けてくれーーー!!
滋養強壮をーーー!!(無理)
これからも、いろんな色の素敵な花を見れること、楽しみにしています。
~余談~
観劇終了直後、再び鼻水やら咳やらが再発してしんどくなっていた中、
世界館ロビーに行ってみると、
劇団員さんたちが観客をお出迎えなさっておられた。
いやいやいやいやいや!!
あんたたちの出待ちなら頑張ってやっちゃうけど、
出待ちされるのは勘弁 ヽ(TдT)ノ
ということで、即逃走体勢。
水無月さんらしき人を見かけたような気がするけど、
とにかく腰を低くして、目を合わせないように心がける。
でも、それもそれで申し訳ないかと思い、
少しだけ目線を上に向けると、
高世さんとばっちり目が合った。
(゜д゜;) げ。
高世さん「ありがとうございましたー!(非常に爽やかに)」
私「(多分目が泳いだ状態で)ああああははは、どうもーーーー→」
逃。
余韻に浸る暇もなく、さようならせかいかんんんんんん ε=ε=ε┏( ´Д`;)┛
ロビーに誰がいたのかも、正直ほとんどわかっていません。
水無月さんらしき人と、爽やかな高世ボーイしか視界に入っていませんでした。
(少しだけ、気配で他の人たちを探ろうとはしたが、ほとんど失敗に終わる)
武生の集いの時もそうだったけど、
お見送りされるのは、やっぱり苦手とです。
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