忍者ブログ

セイなるカンゲキロク

~舞台・芝居などの観劇記録です。OSKや劇団四季が中心かな?~ 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。








何を今更って感じですよ。



何を今更・・・・・・・・・。 (つ_T)




かなり昔の話になってしまったので、今回はあっさり風味でいきます。






ミュージカル
『シークレット・ハンター』-この世で、俺に盗めぬものはない-


作・演出 児玉明子


宝塚歌劇星組公演 宝塚大劇場

安蘭けい 遠野あすか 柚希礼音 他






観劇したのは・・・・・・、

確か、3月27日くらいかな?(吐血)





[解 説](知らない人は、ささっと読んでみてもいいかと)

 1930~40年代のカリブ海に浮かぶ島々を舞台に、泥棒で詐欺師のダゴベールこと、通称“ダグ”が、「或る女を盗み出すこと」という奇妙な依頼を受けたことから始まる、詐欺師とプリンセスとの恋物語。
 「この世に盗めぬものはない」と豪語するダグは、情報屋のセルジオから「或る女を盗み出す」という依頼を受ける。一風変わった依頼に戸惑うダグだが、自ら広げた宣伝文句がある以上断ることも出来ず、ついにその仕事を引き受けてしまう。
 その女性が現われるというパーティー会場へ忍び込むダグ。ダンスの時間になり、踊りながら彼女のもとへ辿り着いたダグは、見事彼女を屋敷の外に連れ出すことに成功する。だがその途中慌しく伝えられるニュースで、ダグが見たのは「パラス・アテナ国の王女ジェニファー、何者かに誘拐される」という記事であった。その王女こそ、今彼の隣で、ハンバーガーを口一杯に頬張ろうとしている彼女その人なのである―。
 面倒なことに巻き込まれるのは御免だと、ダグはセルジオのもとへ彼女を送り届けようとするが、当のジェニファーはもう少しだけ普通の女性としての生活を味わわせてほしいと言う。一日限りのカリブのデートを満喫し、約束通り彼女を送り届けようとした時、何者かがダグたちを襲う。彼らの狙いは、明らかにジェニファー一人であった。そんな彼女をダグは身を挺して守り、ついに追っ手を振り切る。その日から、ダグとジェニファーの不思議な逃亡生活が始まった。ダグを追う警察と、ジェニファーを追う殺し屋から逃れ、美しいカリブの島々を巡り渡る二人。しかし不思議なことに、どの島にも何故か必ず彼らを窮地から助け出してくれる協力者がいた。
 だが、そんな奇妙だが幸せな生活にも、終わりを告げる日が近付いていた。ジェニファーを追う殺し屋と、彼らを捜す警察に挟まれ、とうとう逃げ場を失ったダグは、ジェニファーを守るため、自首することを決意する。警察隊へと向かうダグたちを、敵の銃弾が襲った。ジェニファーを守るダグの身体を弾丸が貫く。薄れゆく記憶の中で、ダグは信じられない光景を見る・・・・・・。


要は、お姫様とそれを守る男の逃走&ラブストーリー。(完)




今まで、何かと不評な作品が多かった児玉先生ですが、
今回は上手に作品を作っていたんじゃないかと思いますよ。


何が一番のポイントかって、
話自体は簡潔なものにしておいて、それをショー仕立てにしたこと。
ミュージカルというよりも、ストーリーショーを観たという感覚だった。

また、生のパーカッション演奏も大迫力で、初舞台生の頑張りが輝いた。

総合的に、娯楽性が高いとても楽しい公演で、
終わり方もハッピーで気持ちが良く、かなり満足。



まぁ、何と言ってもこの演目の一番の注目どころは
フィナーレナンバーの『エル・クンバンチェロ』だけどね。




生徒さんでは、
安蘭さんのキラリと光るコメディセンスも垣間見えて、嬉しい。
文句なしの存在感。

遠野さんは、繊細だけど芯の通った女性をうまく演じていた。
やっぱり大好き。
安蘭さんと、これからどんな公演を作っていくのか、とても楽しみ。

柚希さんは和物とは打って変わって、
軽い性格のちゃらけた情報屋の役を、
若手とは思えないくらい落ち着いた(?)演技でこなしていた。
安蘭さんとのやりとりもなかなかの見物。

ただ、安蘭さんとのワンツーコンビがいいとは思えない。
どちらかというと、柚希さんは一人で突っ走っていくタイプのような気もする。
・・・・でも、これは安蘭さんにも言えているかな(笑)
まぁ、わたる安蘭コンビを長い間観すぎたせいもあるかと。

立樹さんはフランス人の腕利きの殺し屋“男爵”、ジョエルの役。
「フランス人」「男爵」「悪党」という三拍子揃ったかなり素敵な設定。
ぴったりハマっていた。
フランス人がお似合いです。フランス人のことはよく知らんが。







少々ツボヒットな場面を取り上げると・・・・


・公演の始まり方が、ユニーク。
 安蘭さんお披露目公演なのに、
 いきなり開演アナウンスでマイクの電源を落とされるし(笑)
 そして、プロローグでの泥棒っぷり。
 「むすんでひらいて」などの童謡をアレンジして歌っているのも面白い。


・10場「とあるカリブの島」では、
 ラテンの音楽に乗せての悪役たちとの逃げて追われてというやり取りが爽快。

 そしてここの場面は、何と言っても初舞台生によるパーカッション演奏が楽しい。
 このパーカッションがなかったら、この公演の魅力が半減していたのではないかと
 思うくらい。
 初舞台生の中でも、この日口上を担当していた背の高い蒼羽りくさんの存在感が抜群。





で、この場面では初舞台生のカリブの男女たちが、
カーニバルを大いに盛り上げてくれるわけだが・・・・・・。







その盛り上がっている最中に、








49016106.JPG




突如、

巨大なおばさま降臨。


我が目を疑う程の、ものすごい大道具がやってキタ。(4mはある?)

ていうか、
胴体にまとわりついているのは、花・・・・・と、ナニ?
ゴーレム?手下のゴーレムなのか?

(ちなみに、胴体真ん中の四角いところで、
安蘭さん始めとするスターさんたちが出入りします。)


うろ覚えなので、髪型や細かいところは違うと思う。
でも、自分の記憶にはかなり忠実に描いたつもり。

こんな怖い顔したおばはんが宝塚の舞台にいることが、信じられない?
絵が下手だから、こんな顔しか描けなかったんじゃないかって?



・・・いや。

実物はこんなもんじゃない。


もっと怖ろしい顔をしていたはず。


これ、公演終了後にミュージアムに展示してくれたら、
絶対に観に行くわ。

でかいから、無理かな。いや、せめて顔面だけでm



うっすらと舞台上に登場した時から、
主演者たちの存在を消してしまう程の異様な存在感だったおばさまですが、
照明が照らされて、いざおばさまの場面という時に、更に恐ろしいことが起こる。








43cec1c8.JPG

ぺっかーーーーーー!!




目が・・・・目があああああっっっ!!!
 
(BY:ム●カ)



気合の入りすぎでか、何故か突然目が光りだした。


   え ???  何、 ア レ ???  (戦慄)


凍りつく観客。


何を表現しようとしているのか。おばさま。
何を私たちに訴えているのか。おばさま。

とにかく、ぺかーーーーっと光り続ける。
(ミニ情報:確か、点滅したこともあったヨ★)



もう、おばさまに強制的に目が釘付け。
他のモノが見れない。




ということで、これ以後の場面は
強大な衝撃が尾を引いて、よく覚えていないから書けない。(爆)

・・・・もちろん、そんなことは半分くらいないんだけど、
ハッピーエンドの王道パターンで物語は進んでいったからね。




第17場のフィナーレBは、初舞台生によるロケット。

みんなカリビアン・フィッシュになっていて、この衣装は可愛い。
ブラックライトで光る仕掛けもいい。

んだけど・・・・。
このロケットには壮大なストーリーがあって、
フィッシュたちが楽しげに暮らしているところに、大きな悪党魚が襲ってきて、
危機一髪★
それをみんなで力を合わせて、大きな魚になって追い出すというもの。


・・・これ、どう見ても
スイミーやん。

なんか、幼稚園の時に影絵でやった「スイミー」を思い出したわ。
正直、お遊戯みたいで笑える。
まぁ、こういうロケットもありなのかな。

ちなみに、ここでも蒼羽さんの存在感が際立っている。
ていうか、メイク顔がお笑いコンビの$10の浜本に似ていると思ったのは、
私だけか?



そして、第18場のフィナーレC。
やっぱり、安蘭さんの『エル・クンバンチェロ』には痺れる。
これを観たら、97年公演の『レ・シェルバン』バージョンも観たくなる。
このフィナーレナンバーを聴いただけで、
あぁお披露目公演の今回が、ラテン系の作品で良かったな~と感じた。
ラテン作品のフィナーレで『エル・クンバンチェロ』を歌われると、
ものすごい説得力があるし。

あと、デュエットダンスでの安蘭さんと遠野さんの色っぽい表情がいい。

安蘭さんの踊りを観ていると、一路さんを思い出す。
宝塚男役としてのタイプや体系がそっくりだからね。









そして、忘れてはいけない今回の演目の最大の謎。



なんでダグの父ちゃんと母ちゃんの役を両方、
 
英真さんにやらせちゃったんだ?



ラストシーンで、ダグと母ちゃんの感動的な再会なんだー・・・・と思っていたら、
死んだ父ちゃん登場!?Σ(゜д゜)
って、かなりビビッたよ!!

あのー。
父ちゃんが女装してきたかのような展開になっていますがー。

しかし、舞台上では感動の嵐。


いやいやいやいやいや!!
これで感動は 無 理 で す わ 。



英真さん自身、すごくコメディ色も持っているから、ここは冗談にしか見えない。

台無しだけど、ある意味オイシイのは、英真さんが演じたからだろう。


だって、考えてみて下さいよ。

夫婦の2人ともが、組長英真なおきさんの顔なんだよ?

想像しただけでも、腹が痛いよ!!!



でも、やっぱりコレは頂けないかな。
物語とキャストの展開的には、苦笑するしかないもん。


しかし、ダブル英真さんから安蘭ダグが生まれたって、
ある意味奇跡だな。




なるほど。

今回のミュージカルは、そんな奇跡の物語だったわけだね。
(絶対違う)

拍手[1回]

PR

名 前
メール
URL
題 名
文字色 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
手 紙
合言葉
 
TBURL
記事URL

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新コメント

[03/14 うちゃこ]
[03/14 ともきち]
[04/13 うちゃこ]
[04/13 華崎]
[04/28 うちゃこ]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
うちゃこ
性別:
女性
趣味:
観劇と音楽鑑賞

バーコード

ブログ内検索

カウンター

忍者ブログ [PR]
Copyright(c) うちゃこ. All rights reserved.
Powered by 忍者blog
Template Designed by miu_uim