再び悪夢発生。
昨日、この記事を完成させた直後、全部パァ。
こ れ が フ ァ ン ト ム の 呪 い か 。(違)
私、怪人ならぬ廃人になってしまうがな。
昨日(7月14日)は、我が家では家庭内芸術祭が行なわれていた。
朝10時半~『オペラ座の怪人』、13時~『ALWAYS三丁目の夕日』の
映画鑑賞会。
要は、
今日中に返却しないといけないレンタルDVD処分祭。
で、私はというと、
その後17時半~劇団四季の『オペラ座の怪人』。
そう、
ファントム祭りだったわけですよ。
というか、
映画ファントム⇒ALWAYS⇒四季ファントムって、どうかと思う。
今日1日で何回泣かされたことか。
バトラーファントムううぅぅぅ~(つд;)
吉岡さんや堤さんや須賀坊や~~~(TдT)
高井ファントム~~~~(;_;)
ちなみに、映画のファントムも感動した。
渋くてかっこ良すぎるよ。ジェラルド・バトラー。
透き通った声で美しすぎるよ。エミー・ロッサム。
一生懸命でまっすぐすぎるよ。パトリック・ウィルソン。
特に、バトラーファントムは大好物。
歌はそこまで好きではないけれど、ビジュアルが最高だ。
あと、マスカレードの場面でのファントムの赤い衣装がすごく素敵だった。
さて、ここからは四季の『オペラ座の怪人』の感想。
前回観たのは、佐野ファントム。
そして、今回は高井治ファントム。
高井さんは、歌がいいという評判を聞いていたので、とても楽しみにしていた。
そして、今回実際に聴いたのだが、評判通り
とても素晴らしい美声だった。
包み込むような優しい歌声。 聴いていて、とても甘い気分になる。
思わず目をつぶって、その低音の優しい響きに酔いしれた。
歌の語尾が少々乱暴な感じだったが、わざとやっているっぽい。
その癖のある歌い方が、聴いていてしっくりと来るから。
あと、所々疲れているのかな?と思わせるような雑なところがあったような気がする。
・・・まだ四季の歌い方に慣れていないから、良し悪しの判断がつけにくいんだけど。
そして、前回号泣だった2幕最後では、
あんまり泣けなかった。
・・・アレ?
比較してみると、
佐野ファントムの時は、愛に破れた辛さ、孤独になった寂しさ、哀しみなどが
とても伝わってきていた。
感情の起伏が激しく、ファントムの苦悩と嫉妬に歪む心が見えた。
一方の高井ファントムは、歌はとても上手いのだが、
ファントムの感情が読み取りにくかったように感じる。
2幕の最後でも、高井ファントムは
哀しみに暮れるというよりも、すっぱり「負けは負け!」という諦め的な雰囲気。
クリスティーヌが去った後なのに、
なんか、歩き方がとても堂々としていたんですけど。
「クリスティーヌを愛した我が人生、悔いナシっ!」という気持ちなのか。
え。
もう、悟りの境地?
というか、高井ファントムは、自分の行く末が見えているんじゃないか?
佐野ファントムが激しい感情プラス色気。
高井ファントムが包み込む温かい歌声、圧倒的な歌唱力。
確かに高井さんは歌は素晴らしいんだけど、
激しい感情が露になっているファントムの姿に心揺さぶられたので、
今のところは佐野ファントムの方が好みだな。
ちなみに、高井さんは普段の写真と舞台顔とのギャップが凄まじい。
他のキャストさんについて、ちょこっと書いておく。
●メグ・ジリー(荒井香織さん)
キャストは前回と一緒。
前回、ものすごく浮いている印象を受けたメグだけど、
今回は全然気にならなかった。
・・・・アレ。 慣れてきた?
違和感ではなく、メグの可愛さが際立っているという感じ。
浮いてても、その存在感が気持ちいい。
メグは特別なんだな。
メグだったら、どんなことをしても許されそうだ。
お母さんに冷たくされて、しょんぼりしているところとか、
マスカレードで、嬉しそうなお母さんを見てはしゃいでいるところとか、
めっちゃ可愛いし。
喜怒哀楽の激しさが愛らしいよなー。
(前回と言っていることが全く違うけど、気にしない)
●カルロッタ(諸英希さん)
意地悪でもなく、ひねくれているのでもなく、高飛車でもない、
普通のカルロッタおば様という感じ。
もうちょっと、性悪おばさんっぽい雰囲気を出して欲しかった。
そして、歌の上手さがとても際立っていた。
キンキン声も時々出てはいたんだけど、
上手い歌手になりすぎていたかも。
やたらとやかましい雰囲気だった種子島さんに比べると、カルロッタ色は薄い。
●マダム・ジリー(戸田愛子さん)
前回とキャスト一緒だが、
やっぱりこの人の低くて、そっと寄り添うような温かい声が大好き。
「クリスティヌ・ダァーエっ!」の言い方がツボヒット。
それにしても、マスカレードでのマダムは笑顔すぎて、むしろ怖い。
今回は2階最前列の席だったのだが、
座った瞬間、全体があまりにもよく見えたので感動でじ~んとしてしまった。
開演中も、劇団員さんたちの表情から上のシャンデリアまで、とてもよく見えた。
ひょっとしたら、『オペラ座の怪人』では2階最前列が一番良い席なのでは?
そういえば、『オペラ座の怪人』って、宝塚じゃあり得ないくらいに暗い。
客席だけでなく、舞台もめっちゃ暗い。
宝塚では、
観ているこっちも眩しいわ!ってくらいに
スポットやらライトやらを浴びせるんだけどねぇ。
芝居の暗い雰囲気を作ることを重視しているんだろう。
でも、コレってあんまり目が良くない人にとっては、しんどい。
前回は2階の真ん中の列辺りだったのだが、
場面によっては暗すぎて劇団員さんの表情や状況がよく見えない時があった。
オペラグラスを使っても、見えにくいところは見えにくいまんまで、ほとんど一緒。
「眼鏡の度数を替えなあかん」と深刻に考えた。
暗い時の視力に自信のない人は、2階後列の方はオススメできず。
今回の一番の収穫は、
カーテンコール最後で、手を振る高井ファントム。
最後の最後まで長い間、舞台の上からファンに向けて手を振ってくれる。
しかも、
ほぼ無表情。
というよりも、雰囲気がファントムのまま。
ある意味不気味なんだけど、コレが可愛らしいんだわ。
だって、
あのファントムが
ぎこちない表情で手を振ってるんだよ?
激しく萌えるよ(*´д`*)
アレを十分に堪能したい人には、1階席がオススメ。
[1回]
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