忍者ブログ

セイなるカンゲキロク

~舞台・芝居などの観劇記録です。OSKや劇団四季が中心かな?~ 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




先輩「ちなみに、今回でオペラ座の怪人は何回目になるの?」

私「ええっと、5回目ですね」

先輩「うわーー。すごいねーーーー!!そんなに行ってるの!!」







先輩。 すみません。




今数えてみたら、今回で6回目でした。

お詫びして、訂正させて頂きます。(どうでもいい話)




さて、お蔵入り寸前だった1ヶ月前の公演感想。

ていうか、忙しすぎて 「あれ?8月はウエストサイドしか観てないよね・・・」
と、先程手帳見るまでは思っていたくらいに、忘れられていたよ(滝汗)

6月の公演とメインキャストがあまり変わらなかったこともあるので、
今回はあっさりと感想を書かせてもらう。


・・・はずだったのだが、書いてみたら意外ともっさりしてしまった。(何ソレ)




劇団四季 大阪四季劇場公演

  ミュージカル
『オペラ座の怪人』



2007年5月3日開幕 ロングラン公演


オペラ座の怪人       高井治
クリスティーヌ・ダーエ   伊藤志保
ラウル・シャニュイ子爵   岸佳宏


カルロッタ・ジュディチェルリ  種子島美樹
メグ・ジリー            宮内麻衣
マダム・ジリー          戸田愛子
ムッシュー・アンドレ       増田守人
ムッシュー・フィルマン     小泉正紀
ウバルド・ピアンジ        石井健三
ムッシュー・レイエ        田代隆秀
ムッシュー・ルフェーブル    林和男
ブケー               平良交一


6月と比べて変わったのは、ラウルにカルロッタにメグにフィルマンに・・・て、
意外とキャスト変わっているね(爆)







役者さんたちの出来がいろいろで、全体的に正直まとまりのない感じを受けた。

アンサンブルなどでも、キャラはそれぞれ立っているのだが、
それが集結していない感じ。

特に顕著にその雰囲気が感じられた場面は、『プリマドンナ』。
ここでは、キャラがそれぞれ面白い感じに仕上がっているのにも関わらず、
盛り上がりに欠けた。
この場面は、それぞれの思惑が絡み合いながらも、最後には「いざ、幕開けの時!!」
って思いが重なった瞬間のパワーが魅力的なのに、そのパワーがあまりなかった。
それぞれ、自分の演技を暴走させすぎた感じ? うまく表現できないが・・・
個々の演技だけでなく、調和ってものすごく大事なんだなーと感じさせられた。

それにしても、こんな強烈な個性がぶつかり合って、それぞれが歌の超実力派なのに、
潰しあうことなく調和させることができたりするんだから、凄いよな!
今更ながら、思った。


今回の収穫としては、今まで見えにくかった高井ファントムの内面が、
ようやく見えてきたってことか。(遅っ)

今回の高井さんは、後半で歌が非常に苦しかった。
なのに、私にとってはそれが良い方向で働いたのかもしれない。
苦しいファントムの感情が歌声にシンクロして、力任せで裏返り気味の歌声が
絶望や恨みの爆発にも感じられたから。(爆)

歌声の評価は多分悪いのであろうが、感情がかなり込められていて、それが不調の
歌声をフォローしていた。
今回は今まで観た中での高井ファントムのベストだった。
特に1幕最後の絶望、放心状態や2幕での恨み抱いている声や様子が、
静かで不気味な怖さを感じさせて、なかなか良かった。


高井ファントムって、最初は優しい先生という雰囲気だ。
その先生的な雰囲気が、クリスティーヌからすると大好きな父親と重なるところが
あるから、魅かれていってしまう。
比重は、甘い囁きが魅力のエンジェル < 私のパパと重なるエンジェル。
なので、高井ファントムの場合、クリスティーヌが「パパなのかしら」とファントムを
錯覚してしまうところに妙な説得力を感じて、ああ結局はクリスティーヌも父親の愛を
求めているところがあるんだなと、ファントムを通して父親のような優しさや愛を
求めていたのかと思わせる。

優しく厳格な先生的存在の高井ファントムは、クリスティーヌに愛しいパパを感じさせる
存在なのではないだろうか。


超越した魅力的な男性、エンジェルとしてクリスティーヌを誘惑している
佐野っちファントムとは、明らかに違うなぁ。
佐野ファントムの場合、クリスティーヌはファントムに対して
「優しく包み込む、素晴らしい歌声の方」という強い想いが芯にあり、
あくまでも父親が贈ってくれたエンジェルという、偉大な存在。
クリスティーヌがファントムをパパだと錯覚したのも、ファントムがクリスティーヌを
引き寄せるために、父親を感じさせるような囁きで操っているような印象を抱いた。
こちらは、クリスティーヌの父親的な雰囲気はあまり持っていない。
父親なんて、クリスティーヌの幻想だ!!
結局、人間って魅力的なヤツにはコロっとヤラれるワケよ。
熱に浮かされて暴走しちゃうワケよ。 
愛しい父親の幻想と重ねちゃうことだって、あるさ★

怪人、エンジェル、誘惑魔術師、ボク佐野ファントム。 


ちなみに、高井ファントムは、1幕最後でクリスとラウルのラブラブ歌声を聴いた時の
耳を塞いで「イヤイヤー」と首を振る様子が、妙に可愛い。

とにかく、高井さんは声をかなり酷使している感じを非常に感じたので、
このまま使い続けるのは・・・
と思っていたら、しばらく後で村ファントムに交代。 今も村さん公演中。
高井さん、ゆっくり休んで下さい。



岸ラウルは・・・ ゆる王子だな。
ゆるい。
歌い終わりがやはり不安定だし、妙にテカっている。(爆)

「 か わ い い ロ ッ テ ッ っ っ っ ! ! 」

のカクカクした言い方が、ツボヒットだった★


伊藤クリスは・・・・あれ?
前の方が演技良かったような気がしますが。
あんまり感情が伝わってこない。
だからかもしれないが、最後の方のアンサンブルとか、何か盛り上がらなかった。
(これはクリスだけの問題ではないところもあるが。)
高音は綺麗なのに・・・


小泉フィルマンは、パワーアップ。
笑顔が多くなり、感情表現が豊かになっていた。
いやー。小泉フィルマンは好きだなー。

そして、やっぱり平良ブケーの声がいい!!
渋くて深みのある、好みの声だわ。


あと、ファントムが『ドンファンの勝利』のスコアを投げて渡すところで、
アンドレが受け取るのだが、今回は落としてしまっていた。
結構距離と高さがあるのに毎回見事に受け取っていて、上手く受け取るもんだなーと
感心しながら見ていたから、今回初めて落とすところを見て、かなり新鮮だった。
アンド、なかなか見れないモノを見たから、ちょっと得した気分(爆)
そりゃあ人間だもの。 落とすことだって、あるよね!!
もちろん、落とした後のアンドレさんの後処理は、見事だった。


終盤のアンサンブルは、やはりちょっと迫力不足だったけど、
高井ファントムにお父さん的な哀愁を感じて、かなり落涙してしまった。

 

拍手[1回]

PR

名 前
メール
URL
題 名
文字色 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
手 紙
合言葉
 
TBURL
記事URL

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新コメント

[03/14 うちゃこ]
[03/14 ともきち]
[04/13 うちゃこ]
[04/13 華崎]
[04/28 うちゃこ]

最新トラックバック

プロフィール

HN:
うちゃこ
性別:
女性
趣味:
観劇と音楽鑑賞

バーコード

ブログ内検索

カウンター

忍者ブログ [PR]
Copyright(c) うちゃこ. All rights reserved.
Powered by 忍者blog
Template Designed by miu_uim