公演を観て思ったこと。
桜花さんの濃さが、
カルピスウォーターからカルピスの原液くらいに戻っていた。
この方、やはり大阪松竹座では非常にいろいろと頑張っていたのかな・・・
それとも、敢えて濃さを自粛していたのか。
大阪松竹座の濃度も素敵だったが、
私としては【桜花昇・健在】っぷりを感じさせられたので、良し。
さて、公演自体は・・・まぁ楽しめた。と思う。
ただ、これだけの濃いメンバーが揃ったわりには、
それを活かしきれていないようにも感じた。
要は、少々物足りなさもあったということか。
あと、企画と構成自体の問題もあるよな。
私の好みではない企画だったのが、物足りなさを感じた主原因か。
また、昨年と違って、1部と2部がしっかりと分けられていて、休憩20分を挟んでの
公演となった。
では、まず1部から感想を書く。
第一部 Song for you ~ミニライヴセレクション~
歌の達者な劇団員さんたちによる、ミニライヴセレクションということで、
とても素敵な歌の数々を聴かせてもらった。
歌の上手いどころが揃っているので、なかなかの聴き応えがあった。
しかし・・・。
堂島ホテルのミニライヴが毎回20人くらいしか観れないもので、
このような企画を作ったのだろうか。
観れなかった人たちの思いを実現しようとしてくれるのは嬉しいのだが・・・
なんせ、踊りがほとんどない内容。ひたすら歌。
雰囲気は、舞台で観るショーというよりも、ディナーショー。
ディナーショー的なものを大ホールでやるのには、ちょっと無理があるのではないか。
1曲ずつがもうちょっと短かったら良かったのに・・・・
ミニライヴセレクションとして50分間するよりも、30分くらいにまとめてするとか。
で、内容は数曲をメドレーにするか1曲ずつを短めにするかして、
それでも数曲は丸々歌って・・・とか。
歌ばっかりの1部の方が、踊りの2部よりも長い内容だったんですぜ。姐さん。
そりゃあ、少々ダレるって話よ。
①翼を下さい
とてもしっとりとした編曲で、ふんわりと包み込むような桜花さんの歌が心地よかった。
衣装がその雰囲気とはちょっとずれていたような気もするが。
デニム地等の素材のカジュアルスタイルな服装だけれども、
キラキラヒラヒラさせていて、かなりお洒落で今時なスタイル
というコンセプトか。
とても似合っていたし、可愛かったんだけど、集いとか桜まつりで着ているような
格好だと思った。
これでレビューショーが始まるとは!!これはこれで面白い始まりだ。
②Show Must Go On
一緒に言っていた弟曰く、
「桜花さんの口の開け方が凄かった」。
確かにその通り。
この口は、松竹座では観られなかったなぁ。
桜花節、カムバックという感じ。
この曲を聴いていると、本当に桜花さんの歌が大好きだという気持ちがストレートに
伝わってくる。
以前聴いた時にも思ったのだが、ショーについての歌なのに、
重くて暗い雰囲気の漂う不思議な曲だ。
まー、「ショーは続けなければならない(直訳)」だから、義務感でいっぱいで
こんな曲調になるのか。
その歌詞そのまんまに、熱く重く歌いあげる桜花さん。
トップスターになったという重みも感じるのは、私の気のせいか。
③星のさだめ
折原さんのデュエットだったら、緋波さんと歌った
エビータの
「DON'T CRY FOR ME ARGENTINA」も聴きたかったなぁ・・・
アレは振りもちょっとついていて、雰囲気があって、良かったから。
編曲も好みだし。
でも、蒼音さんの柔らかい声と、折原さんの少し低音の力強さを感じさせる声の
コラボレーションも、なかなか良かった。
④All I ask of you
この曲は・・・・
非常にハードル高いモノを選んだなぁと思った。
今、大阪では公演中ですし。
でも、ことりちゃんのビジュアルは非常に可愛らしくて、また青いドレスが似合っていて、
非常に良かった。
今まで観たどのクリスティーヌよりも、可愛らしかった。
というか、今思ったのだが、
桜花さんとラウルって、素晴らしくマッチした配役だ。
ギラギラの爽やかさを持っていて、暑苦しいくらいに感情暴走させて、猪突猛進・・・
適役とは、このことだ。
ただ、ちょっと優しすぎる歌い方だったのが、ラウルらしくなかった。
むしろ、白い天使となって化けて出てきたファントムっぽい。
桜花さんの白いタキシードのような衣装も良かった。
⑤Night and Day
爽やかに優しく歌う緋波さんが、非常に素敵だった。
堂島ホテルでのような舞台メイクでない姿もいいけれども、
やはり舞台メイクと衣装があるだけで、更にそういう雰囲気が出ていた。
⑥stranger in paradise
貴城さんがお洒落に熱く歌ったこの曲。
コーラスで、恋羽・明日華・くるみトリオが入った。
貴城さんはとても濃いオーラを出すから、情熱的だったり元気な雰囲気の曲の
イメージがついてしまっているのだが、こういう雰囲気も合う。
⑦You raise me up
堂島では折原さんが歌っていたこの曲。
今回は水無月さんが歌っていた。
流石、OSKの歌姫。
とても繊細に、優しく、清らかな雰囲気で、心が安らぐ歌声だった。
ちなみに、私は荒川静より村主さんが好き。
イナバウアーより、高速スピン。
⑧EL CUMBANCHERO
まず、貴城さんと緋波さんが舞台の上でちょこっとMC。
すると、客席中央通路の上手で、ことりちゃん登場。
昨年は折原さんだったけど、今回は客席降りはことりちゃんかぁと思って、
遠いから自分は当たることはないなーと思って、ふと舞台の方に目線を戻すと、
左に黒い影が・・・・・って!!
折原様が
いたあああああああああああ!!!!
いつの間にか下手前方通路、つまり私の斜め前にいましたよ。
折原様が。
隣の弟と、本気でビビる。瞬時に挙動不審に陥る。
弟と「どっどおどどどどうしよう・・・」と目線で会話。
折原様「はーい。では、私も話を聞きたいと思いまーす♪
では・・・目が合った人に・・・・・★」
姉弟、共に顔面を折原様とは逆方向へ。
危なかった・・・
石にされるところだった・・・
(メドューサかよ)
ええっと、・・・エルクンバンチェロだったっけ。
・・・・・
どぎまぎしていて、姉弟共に記憶が曖昧。本当に。
弟に至っては、
「そんな場面あったっけ?」という始末。
客席に降りた折原さんとことりちゃんが生き生きと踊っていて、
舞台上の貴城さんと緋波さんは、楽しく元気に歌っていたような気がする。
⑨Mu Cha Cha
ここで、やっとこころちゃん登場。
これは、サンライズでもやっていた曲だ。
今回は蒼音さんとこころちゃんがピエロのような出で立ちで登場。
前の場面に出ていた貴城さんたちに「二人で15分つないでねー」と言われ、
「無・茶・チャ★」と可愛らしく歌い踊っていた。
そりゃあ、無茶振りだな。
⑩Corasonado
折原さんが歌ったこの曲。
本当に、心が清らかになる、とても素敵な歌声だった。
音程が高い部分の透き通った声も、低いところの柔らかい声も、
とにかく素敵!!
⑪Ive been thinking about you
水無月さんとことりちゃんがアダルトな魅力を発揮!!
二人ともショートな髪型と、羽根ストールが似合っていて、美しかった。
⑫We are the world
マイケル・ジャクソンは今どうしているのかと思った。
気持ち良さそうに熱唱している桜花さんが印象的。
全体的に見てみると、もうちょっと明るい元気な曲があればと思う。
あとは、大ホールで歌だけの部を作るんだったら、ダレないような工夫をしてほしい。
第二部 レヴュー・レヴュー
1部観た後にこの部を観ると、やっぱりOSKはダンスだよなぁとしみじみと思う。
ダンスは楽しいよ。
うん・・・・。
●第1景 グラナダ
スペイン
弟「この景が、一番良かった。」
ということで、OSKのスペインってお約束な感じもするが、確かに楽しめた。
この景以後も言えることであるが、ことりちゃんの挑発っぷりが凄まじい。
挑発通り越して、
暴力的。
謝りたくなる女王様っぷりだ。
●第2景 片想い
白鳥の湖
対決
白鳥の湖のOSKバージョン。
ここは、とても元気な折原白鳥が素敵すぎる。
だって、
いちゃいちゃしている桜花さんとことり白鳥の間に割り込んじゃう
じゃじゃ馬っぷりだよ。
あとは、悪くて黒い男役たちの中で、明日華さんがいたけれども、
とても凛々しく踊っていて、全く遜色なかった。溶け込みすぎ。
●第3景 チャールストン
ナンパ男とナンパ女の物語か?
よくわからんが。
軽いナンパ男のダメっぷりを、蒼音さんが好演。
途中、娘役誰かの腕輪が落ちちゃって、それを「あ、腕輪見っけ~♪」
と明日華さんが拾って腕にはめていたが、アレはシナリオではないのか!?
もし、アクシデントをそのように処理していたのだとしたら、素晴らしすぎる。
●第4景 シボネー(タキシードジャンクション)
夜は女
桜花さんたち男役トリオがタキシード着て踊るんだから、
かっこいいのは当たり前。
娘役さんたちがアダルトにかっこ良く踊るんだから、
美しくて当たり前。
ただ、振りつけがちょっとつまらなかったような気がする。
●第5景 ビートルズメドレー(勝手に私が命名)
最初、男役の皆さんがおかっぱのヅラを被ってきた時には、
むじんくんかと思った。
それにしても、あの時代の女の子の服って可愛いなぁ。
●第6景 ローズ
第7景 チャイコフスキー
私の中では、非常にあるまじきことなのだが、
この辺りの記憶が残っていない。
桜花さんとことりちゃんの美しいデュエットはあったと思うのだが・・・
●フィナーレ ビバ!OSK
桜咲く国
こころちゃんが劇団員を紹介しながらのパレードだった。
改めて読み返してみると、あっさりな感想だな。
この2部。確かに1部よりは楽しめた。
けれども、この実力派の面々を揃えておいて、これだけの内容しかできないのかと
正直、思った。
観劇後に弟に聞いた。
私「どの場面が良かった?」
弟「え?ええっと・・・2部の一番最初が良かったかな。
後は、覚えていない。」
・・・観劇直後に聞いても、覚えていないんだよ。コイツ。
一体今まで何を観ていたんだって話だよ。
でも、一応言っておくが、コイツ一昨年の武生公演は、1回観ただけで
桜花の祭り男っぷりや若木さんの美しさを脳裏に焼き付けていたからね。
参加人数の問題もあるのかもしれないが、
結局、私と弟の記憶に残りにくかったのは、今回の公演内容がそこまで良くなかった
ということなのかもしれない。
レビュー?
・・・レビューねぇ・・・。
レビューって、もっと面白いはずだよね。
あと、マイクの音量レベルに不満あり。
もうちょっと、音声を拾ってほしかったなぁ。
・・・・・歌い手も頑張れ!!
歌メインの部を作っているのに、歌声聞こえにくいじゃ話にならんぞ!!
やはり、企画自体に少々難あり。
歌のみの企画は、ディナーショーとかでやってほしい。
昨年みたいに、和物ショーと洋物ショーの方が楽しめる。
もちろん、両方とも充実した内容で作り上げたものね。
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